キャンプ、山歩きでのヒル対策を探している方向け。
山歩き、キャンプ場でヒルの被害が急増しています。ひっそり近づいてくる小さな吸血鬼。出会わないための方法と、万が一噛まれた時の対応をまとめています。事前に把握して安心して山歩き、キャンプを楽しみましょう。
出典:cinema-notes.com/article/1531
絶対に、会いたくない!血吸われたくない!という気持ちでいっぱいです。
なので、真剣に対策を考えましたので皆様にシェアします。(姿は見たくないので、画像やイラストは出しません!)
どうしても姿を確認しておきたい方はこちら
1.キャンプ ヒル対策必要性の現状
まず、現状を正しく認識しましょう。
こちら、某キャンプ場の告知ページです。
キャンプ場周辺地域では、ヤマビルの生息が確認されています。ヤマビルは、湿ったところを好んで潜んでいます。草むらの中などの、ジメジメした場所は注意しましょう。
マイナスにとられがちな情報をきちんと開示。素晴らしい!
他にもTVやYoutubeでよく見かける超有名キャンプ場でもヤマビル注意報が出ています。
僕らキャンパーが現状として認識すべきこと。それは、奴らの脅威がすぐそこにあることです。
2.ヤマビルとは?
ヤマビルは円筒形で体長2~5cmで、伸びると5~7cmになります。体の前後腹面に吸盤があり、ほふく運動で(尺とり虫のように)人や動物に接近し付着し、…。
ヤマビルは陸にすむヒルですが、落ち葉の下など湿気の多いところを好みます。活動期は、4月から11月までで、特にヤマビルの生息や活動に最も適した気象条件(気温、湿度及び降水量)になる6月から9月までは生息密度も高まり、雨中及び雨後は活動が活発です。
ヤマビルは動物や人が吐く息に含まれる炭酸ガスや体温などで、その存在を知り移動。移動速度は1分に1m程度とのこと。ヒルが生息してる場所では、僕たちがただいるだけで奴らは忍び寄ってきます。
3.吸血行動
奴らの行動を知ることで、吸血される被害を減らしていきましょう。
奴らは湿った場所を好むので、キャンプ場では水場周辺や日陰の場所に潜んでいる可能性があります。足下から這い上がってきて皮膚に付着します。足から首まで上がって皮膚に付着することもあるそうです。
皮膚を3つの顎で削り取って出てきた血を1時間ほどかけて飲みます。蚊やダニの刺して血を吸うタイプとは違うので、基本的に感染症の心配はないと言われています。ですが、吸血時に麻酔効果と血液を固まらせない効果をもつ「ヒルジン」という物質を出す皮膚感覚が鈍くなり、血が止まりづらくなります。気づかないうちに血だらけということもあります。
4.ヒルはなぜ増えているのか?
ヤマビルは名前の通りもともとは山奥に生息しているものでした。しかし、近年キャンプ場でも多く被害が出ています。
その理由は、ヒルの生息地が山奥から森、里山、キャンプ場へと拡大しているから。キャンプとあまり関係ない話になりますが、奴らが本当に嫌いなのでここでその理由をしっかり勉強します。興味がなければスキップしてください。
①大規模人工林の造成
戦後木材需要が急騰。杉やヒノキの人工林が多く作られました。花粉症の拡大の原因でもありますね。現在日本の森林の40%はこの人工林。言い換えると、本来森や林がなかった場所に奴らの生息可能エリアを作ったということ。
ちなみに、日本の緑、山林は減少しているイメージがありますが、日本の森林面積は実は微増しています。
②森林の荒廃
家庭燃料の中心であった炭や木炭の使用量が減少(僕らキャンパーはせっせと使用してますけどね)、加えて木材輸入が解禁。かつて100%近くあった木材自給率は約30%まで減少します。
木を消費しなくなり日本の森林にある「木の量」は増加。「森林蓄積」とは森林を構成する「木の幹」の体積の量のこと。木が大きくなったり、本数が増えると増加。つまり、森林の面積は微増ながら、人工林の「木の量」はどんどん増えています。
花粉症が増えている原因でもあります(2回目)
出典:shinrin-ringyou.com/…/menseki_tikuseki.php
本来伐採されて使用されるべき木がそのまま残っています。緑豊かな森に見えてもあるべき姿ではない。一歩なかに入ると、伐採されないことで光が当たらず真昼でも暗くじめじめ、奴らの好む環境が増え続けているんです。
③大型哺乳類の増加と生息地の拡大
真昼でも暗くじめじめとした場所では、下草をはじめ花や実が育たずカモシカ、シカ、サル、イノシシなどのエサがなくなります。野生動物が、エサを求めて里山や人家周辺に降りてくるようになった原因の1つです。
しかし、実際はシカやイノシシは数が増えています。保護策が長期に取られてきたこと、温暖化の影響で冬季死亡する数が減少。動物が増える要因のほうが大きくなったんですね。
④増える、やってくる
ついつい、楽しくなって長くなっちゃいました。すみません。もうお気づきでしょうね。ヒルは自分で飛んだり長距離移動はできません。じめじめの人工林で数が増えて、里山にやってくるシカやイノシシに付着してキャンプ場付近にやってきます。そして被害が拡大しているんです。長かったですが、原因を辿ると戦後復興の人工林造成計画に行き着くことになります。
5.事前対策
対策は大きく3つ。まずは噛まれない服装、そして事前の発見、最後に忌避剤です。あまりガチガチにするとキャンプのお気楽さがなくなっちゃうかもしれないので、できるところで対策していきましょう。
①噛まれない服装
奴らの王道侵入パターンは、足元。靴の中に入る、ズボンと靴下の間に入り込む、ズボンと上着の間に入る経路。
対策としては、長袖で長ズボン着用。ズボンの裾は靴下の中に入れる。スパッツを履く。シャツはズボンにイン。首元はタオルでガード!
どうですか?無理でしょ?僕は嫌です。
ですがキャンプでは蚊の対策、怪我防止のためにもサンダル・短パンは避けた方がいいと思います。こういうところから奴らが侵入してくると知っているだけでも違いは出るかなと思います。
②事前の発見
キャンプ地を探す際、区画で割り当てられた場所がジメジメとしった場所の場合は軽く足踏みする、草に向かってフーッと息を吐いてみます。その周辺にヒルがいる場合は、しばらくすると集まってきます。集まってくるようだったらその場所は諦めるか、次にあげる方法で退治しましょう。
③忌避剤
ヒルの被害は多くが靴からの侵入です。事前に靴やチェアの足、気になる場所に吹きかけておきましょう。靴にスプレーしておくと寄ってこなかったというレビューもあります。
6.噛まれた後の対策
ヒルに噛まれた後、無理やりひきはがすのはNGです。神奈川県HPによると対策はこうです。
吸血しているヒルはすぐに除去する。無理に除去しても構わないが、皮膚を損傷することもあるので、タバコの火を付けたり塩をかけたりすると、すぐ取れるので、そのようにすると良い。
傷口から血を押し出すようにして、血と一緒にヒルジンなどの成分を流し出すと治癒が早い。虫さされの際の毒を吸い出す器具(ポイズンリムーバー)を使うと便利。
抗ヒスタミン剤(虫さされ用軟膏など)を塗布し、バンソウコウなどで傷口をふさぐ。
タバコの火は火傷の恐れがあるので注意。
ヒルの除去
噛まれたら、まず忌避剤か塩水か塩をかけましょう。塩水はできれば事前に飽和食塩水を作って持参したいところ。飽和食塩水とはこれ以上溶けないというところまで塩を溶かした水。これを100均で打っている小さいスプレーに入れておければ安心です。かけるとしばらくすると丸まって死ぬので、皮膚から落とします。
傷口のケア
次に傷口のケア。
「ヒルジン」の影響で血はすぐに止まらないので、血の量に慌てず、落ち着いて対処しましょう。
まず傷口を流水で洗浄します。ヒルジンを絞り出すイメージで傷口を絞りながら洗い流すのが重要。その後のかゆみが軽減します。洗浄後、抗ヒスタミン剤の軟膏を塗るとかゆみが抑えられます。万が一の時に備えて持参しておくと安心。
※血が止まらない場合は、ガーゼや絆創膏で出血部位を押さえて止血しましょう。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。僕があまりにもヒルが怖いので事前に備えてみました。やはり備えて対応がわかると少し安心します。とにかく出会いたくないので忌避剤を用意して、これからのキャンプに挑みます。
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