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QYLDとはグローバルX社が運用する米国ETF。配当利回りが11%超えで毎月配当という恐るべき利率のファンド。この驚愕の利回りを叩き出すこの仕組み、リスク、メリットとデメリットについて「日本一分かりやすく解説」します!!
- 配当金がほしい人は、【QYLD】に投資!
- それ以外の人は、【QQQ】に投資!
- 長期よりは短期のイメージ!
- メインではなく、サブ、一部と考えるならとても魅力的!
1.QYLDの特徴 FIRE目指す強い味方か?
QYLDは毎月分配の超高配当ETF。あまりに配当が高いので「大丈夫?」となりますよね?まずは簡単に「QYLD」の特徴を確認しましょう。
①FIRE目指すうえでの悩み
僕らの憧れ「FIRE」。FIREとは経済的独立と早期リタイアを意味する言葉で、米国から始まり欧州、日本へと広がるムーブメント。誰もが憧れるFIREを目指すうえでの悩み。それは種銭がめっちゃ必要ということです。一般的に株、ETFでは配当利回りが3〜5%あれば高配当。5%の利回りで、年300万円入金させるためには6,000万円の株資産が必要になります。
②FIREへの救世主?配当利回約12%のすごいヤツ!
2.QYLD 最大の謎「カバード・コール」戦略とは?
QYLDを難解なものにしている「カバード・コール」戦略を紐解いていきましょう!
カバード・コールとは次の2つの組み合わせになります。
- NASDAQ100株式の購入
- NASDAQ100株式のコールオプションの売却
QYLDを理解するには、上記の「オプション」という取引を理解する必要があります。
①コールオプションとは? ガソリンで考えてみた!
株で話をすると難しいので、株と同じように需給で価格が変動するがソンリを例にとって考えてみます。
お客様 | 1ヶ月後に今の価格(150円)で50L購入できる権利を、500円で購入 |
ガソリンスタンド | 1ヶ月後に今の価格(150円)で50L販売する義務を、500円で販売 |
3.コールオプションを紐解く!
さ、ここからです笑。
一言で言うと、QYLDはコールオプション(ガソリン予約権)を売るファンドです。
では、QYLDをガソリンから実際のNASDAQ100に置き換えて(いや、本来の姿に戻して)考えてみましょう!頭の片隅にさっきのガソリンスタンドの話は置いておいてくださいね。
まず売るものを仕入れ、予約権を売ります。
- NASDAQ100インデックスファンドを、100万円購入
- 1ヶ月後このファンドを105万円で買える予約権を、3万円で販売
①NASDAQ100指数が120万円に値上がりした場合
通常ならQYLD側は、100万円で仕入れたものを市場で120万円で売却、20万円の利益になるはずでした。しかし既に105万円で購入できる権利を投資家へ3万円で売却しています。
この場合、購入者は必ず権利を行使します。120万円かかるものが105万円で買えます。後出しじゃんけんです。QYLDとしては、105万円で販売しないといけません。
100万円投資、3万円利益を得て、元本は105万円に増加。8万円の利益。
②NASDAQ100指数が90万円に値下がりした場合
この場合、契約した相手は絶対に権利を行使しませんね。市場で買えば90万円で買えますから。従ってファンドは売れず、価格が下落したファンドは手元に残ります。。
10万円減少したのに、マイナスは7万円で済んじゃいます!
③で?要するに?
とても簡単に言うと、QYLDは、QQQなどNASDAQを買うのと比べて勝つ時も負ける時もマイルドになります。そして、一番重要なことは、勝とうが負けようが手数料の3万円は必ず手元に残る。それがQYLD最大の魅力である分配金の原資となります。
4.QYLDの分配金
改めてですが、QYLDは毎月分配の超高配当ETFです。この配当が実に良くできたルールに基づいて分配されています。
- 得たオプションプレミアムの50%
- 【QYLD】の基準価格の1%
上記の低い方が分配金として支払われます。言い換えると月の分配金利回りは最大1%となります。
5.QYLDとQQQの比較 値動きは? リターンは?
①QYLDと QQQのトータルリターン比較
②QYLDが輝くのはどんな場面?
トータルリターンでQQQに勝てないのであれば、QYLDが輝くのはどんな場面でしょうか?QYLDは安定して1%の配当があるわけではなく、NASDAQの値動きによって次の傾向があります。
NASDAQ100が急上昇を続ける場面では、単期利回りが1%となり、年間利回りが11%を超える超高配当を成し遂げました。横ばいもしくは緩やかに上昇している局面では、単期利回りが0.8%に満たない場面も多く存在していました。
上昇局面で優秀なのね?となりますが…
QYLDが輝くのは、NASDAQ100の成長が停滞する場面ですねー。しかしながら、NASDAQ下落時は連れて下がるリスク。下落が続けばQYLDは減配の可能性もあります…。良くも悪くもですねー。
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6.QYLD メリット デメリット
ここまでの話を整理して、メリットとデメリットの確認です。
①QYLDのメリット
- 最高クラスの超高配当利回り!
- 出口戦略を考えず、持ち続けていればOK!
- 他の高配当ETFと相性がいい
ハイテク株中心の構成は、他の高配当ETFにはないものです。ポートフォリオの中に組み込むにはいいかもですね。
②QYLDのデメリット
- 経費率が少し高め
- 長期のトータルリターンはQQQに大きく劣る
経費率は0.6%と少し高めですね。何よりもコールオプションを売却すると言う特性上、長期のリターンではQQQには大きく劣ります。
7.QYLD買うべき?
結論です!
- 配当金がほしい人は、【QYLD】に投資!
- それ以外の人は、【QQQ】に投資!
- 長期よりは短期のイメージ!
- メインではなく、サブ、一部と考えるならとても魅力的!
分配金が高いのは魅力的ですが、大きく資産拡大に向かうものではありません。個性がしっかりしているので、ご自身のスタイルにあうかご確認ください。
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